
尾鈴山 滝めぐり(宮崎県都農町)を歩く | 湧水を汲みに出かけて滝めぐりをブラリ散策
NakanoShogoShare
今週は久々の連休な定休日。
初日は祖母傾山系の古祖母山から障子岳までをブラリと歩いてきましたが、2日目はせっかくの休日だからと、尾鈴山の湧水を汲みに出かけてきました。
ついでに、少し歩き足りなかったので尾鈴山の滝めぐりコースをブラリ。
尾鈴山 滝めぐりコースの概要(宮崎県都農町 | 尾鈴山瀑布群・白滝)
名貫川という川の源流となる尾鈴山は宮崎県都農町に位置しており、尾鈴山には大小30余の滝が存在しています。これらは尾鈴山瀑布群として国の名勝に指定されていることでも知られています。
尾鈴山の滝めぐりコースは、そんな尾鈴山の白滝までを散策でき、高低差も少なく、比較的歩いて楽しみやすいコースです。
また、尾鈴山周辺はキバナノツキヌキホトトギスという固有種が咲くことでも知られています。
ジメジメした温暖なシーズンはヤマビルが多く生息しているため、しっかりと対策を行なって楽しみたい場所。
初心者の方は地図アプリなどがなければ、意外と道を間違えることもありそうなので、現在位置は常に確認しておきたいところです。
初の滝めぐり単体をブラリ
午前中に所用があったため、昼頃にスタート。
個人的には尾鈴山をぐるりと周回して、運動を兼ねてと思っていたのですが、暗くなりそうな時間な上に、ヘッドライトを忘れてしまったので、滝めぐりコースを単体で楽しもうと予定を変更します。
尾鈴山をぐるりと歩いたことはあっても、実は"滝めぐりコースだけ"を単体で歩くのは今回が初めて。
まだ沢登りなどに一生懸命で、この谷(欅谷)などを遡行していたのを振り返ると12-3年前...
「すっかりオヤジになったなぁ」なんて思いながらのスタートです。
ジメジメした登山道

夜に降った雨の影響で、登山道はジメジメ。
いかにもヤマビルが好きそうな感じです。

シーボルトミミズ(苦手な人はすみません...)
南九州の方言では"カンタロウミミズ"と呼ばれているので、僕もすっかりその呼び名に慣れました。
美しさのあるハイキングコース

この道は"九州自然歩道"の区間になっているため、九州自然歩道の看板も見かけますが、なんだか「裏宮崎」のような感覚の九州自然歩道。
宮崎県といえば海なイメージですが、九州自然歩道はどこか人が離れてしまった山の寂しさみたいな空気を個人的に感じる箇所が多く存在します。


静かで美しく野鳥も多い。
ところどころは台風や大雨の影響で荒れており、綺麗だけど少し寂しさのある道。
ここが生活・仕事の道として使われていた時や、賑やかな時代は、どんな風景だったんだろうと思ったりしながらブラブラと歩きます。
ヤマビルの億劫さはありますが、整備されたなら本当に素晴らしい道で、どこか勿体無さを感じたりしつつも、個人的には静かな方が好きだったりするのです。


寂しさを感じるような、でも非常に美しさもあり、尾鈴山をぐるりと歩く時は少し惰性で歩いてしまう区間ですが、苔むした道はとても美しいもので、所々に崩れた跡などもありますが、幅広い年齢の方が歩いて楽しめる道です。
以前の光景を知っている人がいれば伺いたいなと思うような、人の気配が少なく静けさが残る道。(いい意味には聞こえづらいですが、美しさのある道なのです)
完璧に整備されていないが故に感じる美しさのようなものがあります。
生き物と花探し | タゴガエル キバナヌツキヌキホトトギスと...
少し時間に余裕があるので、しばし生き物探し。

タゴガエルかな、と思いつつ観察。
たくさんいましたが、タゴガエルだったら渓流釣りが解禁のシーズンあたりに渓谷から犬の鳴き声のように聞こえる声が響くカエル。

飽きるほどにカエルがいますが、みんな元気がいい。
誰もいない山で、ひとりカエルを追っかける光景に恥ずかしさを覚えます...

そして、花を見つけて「あ、そういう季節か」と。
この山域の固有種でもある花で、個人的に花を追いかけて歩くことは多くないのですが、ガイドさんなら絶対覚えておかねばならない植物や花。
さらに、のんびりカエルや生き物を探していますと、やっぱり現れるのは、人気者のあれです。
気づけばシューズにも片足5〜6匹。
シューズの上部にはヒル対策をしていたので、その部分の下にタップリ付いてます。
近年は生息域がどんどんと広がっている印象なヤマビル。
「これさえ居なければなぁ」という方は多いと思います。
滝と水の音を楽しみながらのコース
さすがにヤマビルは気持ちのいいものではありませんが、コース上で見られる渓谷の深さと言いますか、尾鈴山独特の景観はやっぱり素敵です。
今回は主目的が湧水を汲みにくることだったので、なんとなく尾鈴山の水の恵みに感謝と思いながら"滝めぐりコース"を歩きますが、豊富な水量は素晴らしく、随所で見れる滝も素晴らしいものです。

所々で眺める滝を見つつ、「若い頃は、よくこんなのを登ってたな...」と、年齢を感じたりしつつ...
「あの滝は右手から登ったなぁ」などと、よじ登って遊んでいた頃のことを思い出しつつ、どうしても眺めてしまうのは魚影です。

少し蒸し暑く、時折出てくる渡渉点では面倒になってシューズごと水の中を歩いてクールダウン。
そして定期的にシューズについたヤマビルを落として白滝へ。
尾鈴山瀑布群の白滝

滝めぐりコースの折り返しになるはずの白滝へ到着。
とりあえず、前日から撮り始めた動画に収めておきます。
何名かのお客さまが登攀した滝ですが、僕には無理な高さです...
しばし滝を眺めて、サクッとスタート地点へ戻りますが、良きリフレッシュな時間でした。
湧水を汲んで帰路へ

そして帰路では、今日の目的の湧水汲み。
尾鈴山の豊富な水がもたらす恵みを感じつつ、これで珈琲淹れて飲むのが美味しかったので、タップリ汲んで帰りました。

この日の目的達成。
とりあえず当面の珈琲と、朝の白湯は尾鈴山の恵みに感謝しつついただきます。
ヤマビルさえ居なければ。
と思ったりもしますが、ヤマビルが居るが故に静かに楽しめるのかなと、そんなことを思ったブラリ滝めぐりと湧水汲みな定休日を過ごさせていただきました。
僕はバカ舌なので、本当に美味いかは皆さまの舌でお試しくださいませ。
いつでも店でルートやら場所やらもお知らせしますので、お気軽に。
さて、定休日でリフレッシュしたので、またガッツリ働いてまいります。
余談ですが、若かりし頃に大きな尾鈴山は読図のために地図を片手にブラブラしていた記憶が甦り、また折を見て大きな山を自由気ままに歩いてみようかなと思います。
LINEで最新情報をお届け中
PORTALでは、商品入荷やイベント情報をLINEでも配信しています。
ぜひ友だち追加して、最新情報をご確認ください。