COLUMN:"The Fun Scale"と"Type 2 Fun"の魅力から考えるアウトドアの魅力

COLUMN:"The Fun Scale"と"Type 2 Fun"の魅力から考えるアウトドアの魅力

NakanoShogo

普段アクティビティを楽しむ時、個人的に楽しむ時間や遊びの種を何かにカテゴライズするというのは、僕はあまり行いません。

具体的には、自分の遊びの種を"登山家"・"ハイカー"・"フライフィッシャー"と定義づけることはなく、近くの自然や気の向いた場所に出かけて自由気ままに、気の向いた遊びを楽しむというのが、個人的には心地良いなと常々思っています。

必要に応じて軽くしたり、超軽量な方から何かを教わったり、クライマーやバリエーションルートを好む方から教わったり、花が好きな方から教わったり、様々な種の釣り人から色々と共有させてもらったり。

仕事柄、周囲に遊び人だけは多いもので、都度興味のあるものはたくさんの方が教えてくれるのは本当にありがたい環境ですが、その魅力やアウトドアの魅力は、なかなか言葉では伝えづらいものです。

以前にスタッフと「僕らの楽しみ方はなんと表現するのがいいのだろうか」なんて意見交換をしたことがありますが、結局は「ま、いっか」ということに落ち着きます...

と、前置きが長くなりましたが、GOSSAMER GEARのType 2 Collectionの紹介記事を書いている時に"The Fun Scale"という指標のものを考えて「アウトドアを楽しみ始めたばかりの方」や、「これから楽しんでみたいけど」という方に魅力をお伝えするのに適しているかなと思いまして紹介します。

The Fun Scale

"The Fun Scale(ザ・ファン・スケール)"とは、簡単に言えばアクティビティの楽しさを3つに分ける考え方のこと。
※普段から「僕の楽しみ方はType 1 Funだとか、今日はType 3 Funだったなぁ」なんて考えることも言うこともありませんが、分かりやすいなと思いましての紹介です。

Type 1 Fun 楽しい

実行中も、振り返っても楽しい経験。
例えば晴天の中の行き慣れた山でのハイキング、リラックスできるビーチ、晴天のピクニックなど。
シンプルに行動中も振り返っても楽しいアクティビティや時間のこと。

Type 2 Fun 振り返って楽しい

実行中は苦痛や不快も伴うが、後で振り返ると良い経験だったとか、強い達成感を感じる体験。
例えば、初めて挑戦する難度の高いルート、歩き切れるか不安な長距離コース、道迷いや悪天候との遭遇など。
実行中は不安や不快、苦痛に見舞われながらも、思い返せば素晴らしい経験だったと感じるようなもの。

険しい山域での行動

Type 3 Fun 全く楽しくない

後から振り替えっても二度とやりたくないと思うような苦痛や恐怖を伴う経験。

Type 2 Funな渓谷でのひとコマ

これらは、個人の経験や技量によって異なるもので、初心者の方では、観光地化した安全なハイキングコースでも不快を味わうほどのドキドキを覚えたりすると思います。
何が良い悪いではなく、ひとつの指標としてみるのは面白いと思いますが、遊び慣れた方や、遊びが上手な方が日頃経験していることは、こうしてみるとType 2 Funに分類されるものが多いと思います。

また、改めてみるとこういう分類の中で、レベルや嗜好が合わない方と出かけるのがストレスになるというのも分かりやすいかもしれません。

Type 2 Funを求めるべき6つの気づき

GOSSAMER GEARの公式ブログでは、Type 2 Funの魅力を6つの気づきとして紹介していまして、そのいずれも自然の中での体験を通して育めるものだと実感します。

1.新しいことへの挑戦

少しの不安を抱えながら、これまでやったことのないことに挑む。
結果がどうであれ「やってみた」という事実が自信につながります。
そしてそれが好きになれたなら、なおさら素晴らしいことです。

2.しなやかな強さや逆境に打ち勝つ強さを育てる

思い通りにいかない状況で、冷静に判断し、切り替える。
「Resilience(レジリエンス)」は、山や自然の中でも人生でも役立つ力です。

3.スキルを磨く

困難や失敗から学びを得て、違う方法で挑む。
試して、学んで、再び挑む。
練習を積むことも重要で、経験が経験を育てます。

4.視点の変化

快適でない時間を過ごすからこそ、日常の当たり前に感謝できる。
一枚のピザ、一晩の温かさが特別に感じられる体験。

5.自分を知る

自然の中に身を置くと、普段は見えない自分の一面が浮かび上がります。
Type 2 Funは自己発見のツールでもあります。
自分を追い込んだり、様々な経験を通して大切なものが見えてきます。

6.仲間との絆を深める

ストレスフルな状況は人々を結びつけ、生涯の友を育むことがあります。
一緒に登れるとは思ってもいなかった山に登ったときのことをいつまでも思い出せるでしょう。

引用元:Gossamer Gear公式ブログ "What Is Type 2 Fun? 6 Reasons to Seek It Out"

"Type 2 Fun"は単に"困難を楽しむ"ということではなく、自然の中で自分を試して、人や環境とのつながりや成長を感じるプロセスという面もあると思います。
僕らの店では「宮崎県に移住してきてやることがない」と話される方も多いですが、身近でこうした体験ができることは、素晴らしいポイントだと思います。

最後に"Type 2 Fun"を楽しむためには準備を怠らず、装備のチェック、ルートの計画、自分の限界を理解する必要があると書かれています。
安全に楽しむことが何より大切ですが、アウトドアの楽しみや魅力を知る上で、参考になれば嬉しく思います。

また、こうした体験を重ねることで、日常の何気ない時間にも小さな充実や喜びを感じられるようになる——そんな実感を持つ方も多いと思います。

ぜひ、アウトドア体験を通してより良い日々をお過ごしいただければ光栄です。

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