お客さまのご質問:登山靴やシューズの寿命について

お客さまのご質問:登山靴やシューズの寿命について

NakanoShogo

今回も商品の入荷の合間にコツコツと読み物を更新します。
お客さまよりいただいた質問ですが、店頭でもよく聞かれる質問のひとつ「シューズの寿命について」

なお、質問は以下のリンクからどなたでも受付していますので、何かあれば気軽にお尋ねください。
PodcastやONLINE STOREのコンテンツで回答させていただくようにします。

質問はこちらから

質問:シューズの寿命について

シューズの寿命について

シューズをお選びいただく際にもよくいただく質問のひとつが「シューズはどれくらい持ちますか?」という内容。
ご質問いただく方の意図としては「何年くらい使えますか?」という場合が多い印象ですが、期間という観点で見ると回答が難しいため、距離を目安にお答えする場合が多いです。

シューズの寿命は使い方などによって大きく異なります。

  • 1回にどれくらいの距離を歩くか
  • どれくらいの頻度で使用するか
  • 主にどんな場所を歩くか

さらには、荷物の重量や体重、歩き方の癖などにもよって細かには前後すると思いますが、よく歩くお客さま達とのおおよその共通認識として、ほぼ同じくらいの距離をイメージされている方が多いです。

400-500kmが僕らの目安です

お客様のシューズ

画像は奥がお客さまが使用されているシューズで、手前が新品のシューズ。
お店によってシューズの寿命については、多少の違いがあるかもしれませんが、僕らやお客さまの印象では400km以上歩いたところで、徐々にソールに不安を感じるようになり、500km程度では「もう買い替え時だな」というイメージです。

擦り減ってしまう箇所は人によって多少の違いがある印象ですが、僕の場合は下の画像の箇所が最初に擦り減ってツルツルになります。

ソールのすり減る箇所(店主)

この箇所が大抵先にツルツルな状態になります。
ソールの溝が少なくなれば、山を歩いている時に滑り出してしまい、安全でなくなるので、一定距離を歩いて不安を感じるようになれば買い換えますが、それが大体400-500kmという印象です。

よく歩く人で年に2-3足

ALTRA OLYMPUS6を愛用いただいているお客さま

画像はよく歩くお客さまのひとり。
僕らも比較的歩く方だと思いますが、1年に2-3足を履き潰す印象です。
なので、単純計算で1年に1,000km程度以上を歩いているイメージでしょうか。

1週間に25kmの場合

単純計算で、1週間に25km程度山を歩く方であれば1ヶ月で100km。
そうなると半年持たないという計算ですが、よく歩く人は大抵シーズン毎にシューズを新調されるので、それくらいの距離を歩かれているイメージです。
毎週休日には山を歩いて、一回の距離が15km弱×2日と考えると必然的にそれくらいの距離になります。

1週間に10kmの場合

では、毎週1回は山を歩いて10km程度を歩いた場合で、1ヶ月40km。
1年間で480kmとなるので、持って1年というところでしょうか。

2週間に1回10kmの場合

山歩きを始めたばかりの方で、毎週出かけるほどのペースでない場合。
月に2回、それぞれ10km程度の山を歩いたとすれば1ヶ月に20km。
単純計算で24ヶ月で480kmとなるので、初心者の方で2年ほどという印象かなと思います。

こうして見ますと、よく歩く方で年に2-3足、初心者の方で1-2年に1足。
お客さまを見ていましても、大抵はそれくらいの期間で買い替えかリソール(ソールの張り替え※モデルによる)を行う印象があります。

実際に歩いてみれば実感いただけると思いますが、4〜500km歩ければ十分に元は取ります(笑)

ちなみに、俗に言う"登山靴"とイメージするブーツタイプのものでも、大抵それくらいでソールがダメになる印象です。
4-500km歩いてソール交換を1回したとして800-1,000km。

変なルートばかり行っていると、もっと寿命は短いイメージですが、一般的な登山道を歩いて楽しむ分には4-500kmが、よく歩くお客さまとの共通認識です。

正しい手入れや保管が前提

ただし、シューズの寿命をしっかりと持たせるためには、適切なケアや保管が大前提です。
例えば車の中に置きっぱなしなどでは、あっという間にダメになります。
また、履かずにずっと置いておいてもシューズは劣化します。

今月はお客さまのご要望で、店頭でシューズについての講習などを実施してほしいといただいたので、少し検討していますが、適度に使って汚れたら洗って、炎天下に置きっぱなしにしない。

こうしたことが長く使えるポイントです。

歩きに出かけた時には、いつもノートにルートや距離を控えていますが、毎日ランニングを行う方と比較すると、ずっと長持ちするのではないかなと思います。

予備を適切な期間で持っておくこともポイント

これは店の商売に関係なくですが、必要な時に必要なモデルが入手できるとは限りません。
一定距離を歩いて、シューズのダメージを感じるようになったら、タイミングを見て予備を持っておくこともオススメです。

実際によく歩く人は、大抵の場合2-3足のシューズを持たれていると思いますが、状況によって履き分けたりということも可能で、実際に馴染みのお客さまは「そろそろだな」という状態でお買い上げいただいたり、予約やご注文をいただいています。

ある程度歩き慣れてきたらしっかりとソールの減り具合などもチェックする習慣をつけておきましょう。ソールがツルツルになった状態は大きなリスクですので、安全のためにも早めの買い替えやソール交換をおすすめします。

今年の夏は新たに「歩こう」という方が非常に目立ちますが、ぜひ皆さまもガッツリ歩いて楽しんでくださいませ。
店頭にお越しいただく方は、シューズの相談なども気軽にお尋ねくださいませ。

 


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