お客さまのご質問:危険生物への注意方法について
NakanoShogoShare
お客さまからいただいている質問がまだまだ貯まっていますので、今回もコツコツと回答してまいります。
今回いただいた質問は「危険生物への注意方法について」でございます。
質問は以下のリンクからどなたでも受付していますので、何かあれば気軽にお尋ねください。
PodcastやONLINE STOREのコンテンツで回答させていただくようにします。
ご質問:危険生物への注意方法について

画像はマムシの写真。
ご存知の方も多いと思いますが、銭形のような模様が入っているのが特徴で、山を歩いていても渓谷で釣りをしていても出会う蛇です。
今回いただいたご質問は「危険生物の中でマムシやヤマカガシは特に注意が必要だと思いますが、登山中に気を付けるポイントはどんなことがありますか? (遭遇しやすい場所、踏まないようにする、手をつく場所や座る場所等)」という内容です。
先日のPodcastでも雑談混じりで回答させていただきましたが、改めてコンテンツにて掲載させていただきます。
海の生き物は細かくは分かりませんが、山に限定して書いてみます。
危険生物の種類
野生動物の中には、毒を持っていたり、襲われると危険な動物がいます。
余談ですが、現在九州には熊が生息していないため、最近は関東や関西から「九州の山を覚えよう」ということで店にも立ち寄ってくださる方が増えておりまして、わざわざお立ち寄りいただいて本当に嬉しい限りです。
そんな方々の多くが「熊がいない安心感」と「冬でも歩きやすいエリア」と話してくださいます。
ここでは九州に限った話で答えていこうと思いますが、まず危険生物と呼んで良さそうな生き物として、ポンと思いつくのは以下の虫や動物かなと思います。
- マムシ
- スズメバチ
- マダニ
- イノシシ
また危険ではありませんが、ヤマビルも嫌がる方の多い生き物だったり、アブも単純に痛いので極力避けたいものだったりします。
危険の回避について
ある程度"運"と言わざるを得ない点もどうしても存在して、Podcastでは「結局運だ」的な話にもなりましたが、注意することで回避できることは少なからず存在すると思いますので、思いつく限り書いてみます。
ちなみに、僕の場合は山の諸先輩方や山間部の方々、林業従事者の方や猟師さんなどに教わったものや、自分で調べたもの。そして、なんとなくの体験によるものが多いので、必ずしも全てに科学的根拠があるわけではありませんが、自然の中での体験をもとにまとめています。
マムシ
ちょうど、先日山で出会ったので動画を撮ってきました笑
地面と同系色なので、気づかずに踏んでしまう人もいます。
尻尾をブルブル震わせているのは威嚇だと思いますが、これは沢沿いで水の音がうるさいため聞こえませんが、静かな場所であれば威嚇音が聞こえます。
さらに途中から臨戦体制に入ります。
マムシは地面と同系色なので、気づかずに踏んでしまうというケースもありますが、九州では一番警戒している人が多いかなという生き物。
僕の身近には「噛まれた」という方はいませんが、谷で高巻きをしている時に手の前に居て、滑落してしまったというケースは何件かあります。
ちなみに僕自身も、目の前で友人がそれで滑落したことがあり、肝を冷やしました。
注意方法
僕は見つけるのが得意な方だと思いますが、基本的に足元をしっかり見ながら歩くことで、踏んでしまう前に見つけたいものです。
ジメジメした後の晴れた日などに、よく体を乾かしてることが多い印象です。
梅雨前の冬眠から開けた季節から冬眠までの期間は、基本的に山を歩いたり、釣りをする時は注意する習慣をつけたいものです。
特に手を使いながら登る、渓谷で手をつきながら遡行するという場合は注意したいものです。
遭遇した時は結構威嚇して、サッと噛みつく準備をしてくる生き物で、性格が荒い気がしますので、一定距離をあけてその場を離れています。
携帯品
マムシや毒のある生き物が活動しているシーズンは、ポイズンリムーバーは欠かさずに携帯しておきましょう。
スズメバチ
意外にお客さまでも刺された経験がある方の多いスズメバチ。
僕も含めて、僕の身近でも刺されたことのある方が意外と多いですが、かなり痛いです。
で、腫れます。
注意方法
誰から教わったか覚えてませんが「秋からは凶暴になるよ」と言われて、いまだにそれを覚えていますが、印象としても秋が最も凶暴な気がします。
基本的に遭遇しても刺激しないのが一番だと教わっているので、極力刺激しないようにその場を離れます。
よく言われるのは、以下のようなことだと思います。
- 巣に近づいてしまうと、近くを飛び回って警戒する
- カチカチと顎を鳴らして威嚇する
- 払いのけようとすると、警戒フェロモンが出て他の蜂を呼んでしまう
- 香水や整髪料など特定のニオイは警戒行動を招くことがある
- 黒い服を避ける
これらに気を付けることも大切ですが、僕や身近で被害に遭った方はたいてい気づかずに、地中や木の中にある巣を踏んだり、無意識にゆらして刺激してしまって刺されるイメージがあります。
しつこく付き纏われる場合は、体をかがめて走らずにその場を去ると僕は教わってきました。
携帯品
マムシ同様に活動期はポイズンリムーバーを携帯しておきたいところです。
僕は梅雨前くらいから、冬までは大抵携帯していまして、スズメバチ避けのスプレーも秋には持っていることが多いです。
スズメバチサラバ
※Amazonアフィリエイトのリンクを貼っています。
マダニ
「ヤマビルは気持ち悪い」という声を多く聞きますが、僕個人的にはマダニに喰われた時の方が気持ち悪いです...
また、病原体を持ったマダニに喰われるとリスクもあるため、気をつけたい生き物です。
が、マダニがいない山は知らないので、基本的に下山したら服を払ってついていたら落とす。定期的に衣類などをチェックする習慣をつけることで、地肌についてしまう前に発見したい生き物です。
個人的には山で休憩する時に結構付いてしまいますが、書いていても気持ち悪くなります...
九州は冬でも雪がない場所が多く、年間を通してついてしまうリスクはありますが「あの山は多い」なんて聞くことも多々ありますし、休憩の時以外にもついてしまう時にはついてしまいます。
注意方法
こればかりは「居る」と思って、定期的にシューズや衣類をチェックしたいところです。
鹿や猪などの増加で、ヤマビルやマダニは増えていると伺いますが、ヤマビルやマダニは定期的にチェックする習慣をつけておいた方が無難かもしれません。
「肌を出さないこと」というのが昔から言われている対策だと思いますが、それは暑いから無理という人も多いと思いますので、定期チェックかなと思っています。
肌についてしまうと頭を固めて抜けなくなるので、興味がある人は「マダニ」と検索してみるとたくさん気持ち悪い画像が出ると思います...
僕はついたのを発見すると自分で取ってますが、本来は病院に行くのが正しい処置方法のはずです...
イノシシ
威嚇されたことはありますが、襲われたことはありません。
が、イノシシの牙は非常に強く、太ももを貫通するくらいだとか、その後の破傷風が...と色々な方に教わったことがあります。
多くの場合は向こうが逃げるので、遭遇した場合はジッとしてます。
また、ウリ坊(子供の猪)に遭遇した時は近くに親がいるから気をつけろと、様々な方に教わってきたので、ウリ坊を見つけた時は周囲を警戒しています。
習性や生態を知ること
アウトドアは基本的に野生動物のフィールドに僕らがお邪魔しているので、どうしても野生動物に遭遇してしまうことはあります。
そうした時には色々と調べて習性や生態を知ることで、回避できるものもたくさんあると思います。
さらには、動物の生態は知ると興味深く面白いものが多いので、ぜひ調べてみて、面白いものを発見したら教えてください笑
基本的には遭遇したくないものが多いですが、遊んでいればいつかは遭遇するものばかりだと思いますので、焦らず落ち着いて回避行動を取りましょう。
また、噛まれた・刺された場合の対処方法なども事前に調べて、頭に入れておくことで万が一の時にパニックに陥ることを回避できると思います。
アウトドアのアクティビティを楽しむなら、様々なリスクや対処方法なども、ひとつずつ楽しみながら覚えていきましょう。
怪我や事故なく、安全・快適に一緒に楽しんでまいりましょう。
LINEで最新情報をお届け中
PORTALでは、商品入荷やイベント情報をLINEでも配信しています。
ぜひ友だち追加して、最新情報をご確認ください。