山の麓に暮らす恩人へのご挨拶
SHOGONAKANOShare
今週の定休日。
PORTALのスタッフが拠点を北海道へ移すにあたり、これまでお世話になった方々へご挨拶に伺いました。
南へ、そして北へと――。最後に訪ねたのは、宮崎県北部の山深い集落に暮らす、僕たちにとって大切な恩人のもとです。
森を守り、森で暮らす人
少しその方のご紹介も書かせていただきますと、
宮崎県延岡市の山奥に暮らし、まるで姉のようでもあり、母のようでもあり、友人のようでもある、不思議な温かさを持った方です。
僕がとても尊敬する人であり、「フォレスト・マントル上鹿川」という団体で森の保全活動に取り組まれています。

スタッフが宮崎勤務の最後に「どうしても会って挨拶したい」と願ったのも、きっとその人柄に触れたからこそだと思います。
電話をかけると「あらぁ、寂しくなるわねぇ。たくさんご馳走を作って待ってるわ」と、いつもの朗らかな声。僕らはその言葉に甘えて、最後の挨拶に伺いました。
森を守る人と森を楽しむ人の繋がりを
僕自身、年齢を重ねる中で、山での過ごし方が変わってきました。
かつてのような"挑戦"のような楽しみ方よりも、自由に歩き、風景を眺め、動物や木々に感動する。そんな「穏やかな楽しみ方」が心地よくなりました。
そして、そうした楽しみ方をいつも教えてくれる存在が、京子さんなのです。
森の保全について話を聞くたび、木々を我が子のように大切に思う姿勢に、心を打たれます。
だからこそ、僕たちは京子さんと協力して、イベントを企画したり、遠方からのお客様をご案内したり。
時には海外から「彼女に会いたい」と言われ、一緒に山へ出かけたこともありました。
森の恵みを囲んで
スタッフも京子さんを尊敬し、そして懸命に働くスタッフを京子さんも応援し。
そんな関係の2人で、宮崎県で最後に挨拶に伺うとなり、スタッフのことをずっと応援してくださった京子さんは、この日もたくさんの手料理を用意して迎えてくださいました。

庭で採れた野菜、森の食事、手作りの味噌。

いつもお邪魔した際には「あんたはよく食うから」とたくさんの食事を準備してくださるのですが、この日もあまりに美味すぎて飯をおかわりするほど...
温暖な宮崎県と言えど、山奥に行けばクーラーもつけず扇風機と風で十分に過ごせる気候。
柔らかな風を感じつつ、素晴らしいご馳走の数々という本当に贅沢な時間です。
記憶に残るひととき
食卓では、仕事の話、森の話、人生の話。
スタッフが北海道に拠点を移すことで、全くの疎遠になる訳ではなく、仕事としての付き合いはもちろん継続しますと伝えますと、「それはなんと!もっと素敵な関係と仕事になりそうね」と、明るくにこやかな笑顔で語ってくださいます。
そして笑ったり、涙ぐんだり、猫と遊んだり。
自然のこと、これからの楽しみ方を語りながら、忘れられないひとときを過ごしました。
そして最後は、再会を約束して、全員でハグ。
もちろん、愛猫も一緒に記念撮影を。


自然と人と、温かなつながりを
宮崎県の最南端から、北部の山奥まで、この定休日は慌ただしくも、とても温かい時間となりました。
しばらくは僕ひとりでの運営となりますが、定休日を少し調整しながら、定期的に遠征にも出かけたいと思っています。
山や渓谷、そして海。
美しい自然には、それを守り、慈しむ人たちの姿があります。
ONLINE STOREをご覧いただいている皆さまに、僕らが触れるすべてをお伝えすることは難しいかもしれませんが、
商品とともに、僕らが触れる物語や、感動も一緒に届けられたらと思っています。
是非買い物と共に、様々なコンテンツにも触れていただければ光栄です。