Learning the Outdoors by PORTAL | 002:いざ山へ(体力と技術の向上と感動を)

Learning the Outdoors by PORTAL | 002:いざ山へ(体力と技術の向上と感動を)

NakanoShogo

当店をご利用いただきながら、お客さまご自身が自然の中での時間を安心して楽しめるように。そうした目的で、登山やハイキング、または渓谷での釣りなどの基礎を少しずつ学びながら実践していく連載「Learning the Outdoors」をお届けしています。

1回では「日帰り登山・ハイキングのためにそろえたい道具」についてご紹介しました。

多くの方は道具がそろうと「では、山に行ってみよう」と思われるはずですので、第2回となる今回は、実際に山へ出かけるときの考え方についてまとめました。

いざ山へ(体力と技術の向上と感動を)

Learning the Outdoors by PORTAL いざ山へ

必要な装備がそろったら、いよいよ山へ。
デイパックに荷物を詰めて「忘れ物はないかな」と確認する時間も含めて、そのドキドキやワクワクは特別なものです。

当店では、山へ出かけるお客さまに次の2つをよくお伝えしています。

  • 最初は、手軽で安全かつ景色の良い山へ行きましょう。
  • 自宅から近く、短時間で歩ける山をひとつ覚えましょう。

僕自身そうですが、「初めての景色に出会うワクワクを楽しむ日」と、「体力の維持や向上を目的に歩く日」を、気分や天候によって使い分けています。これは多くのベテランの方も同じで、長く楽しむ上でも大切な考え方だと思います。

もうひとつ現実的なことでは、今のご時世は燃料代も高く、毎回のように遠出ばかりしていると、経済的な負担も大きくなります。
新しい道具も欲しくなる、行きたい山も増える。それなら仕事も頑張ろう、という良い循環にもなりますが、無理のない頻度と距離感で楽しめる場所を持っておくことは大切だと感じています。

僕も会社勤めをしていた頃は、給料の大半が山道具と移動費でした。
基本的に単独での行動ばかりで、全て自費負担でした。その経験もあり、今でも「感動を味わいに出かける日」と「体力づくりのために歩く日」を分けて、それぞれを大切にしています。

初めての山は「手軽で安全、そして景色の良い山」へ

Learning the Outdoors by PORTAL 最初は手軽に絶景を

初めての山が、景色も楽しめず、ただきついだけの山だったら。
せっかく道具を買ったのに「修行的だった」と感じてしまいます。

最初におすすめしたいのは、人気があり、ある程度整備されていて、短時間で登れて景色の良い山です。地域ごとにそうした「よく知られた山」や「よく歩かれているエリア」は必ずあります。そういった場所は道も分かりやすく、安全に絶景を楽しみやすいので、初めての一歩として強く印象に残ると思います。

一緒に出かける友人や仲間が居なければ、単独行になってしまうかもしれません。
ガイドの活用なども選択肢のひとつですが、単独行の場合はしっかりと事前情報などを把握しておきましょう。

身近にある短時間で歩ける山を覚えよう

Learning the Outdoors by PORTAL 身近で手軽な山を覚えよう

もうひとつは体力の向上のために、身近で短時間で歩ける山を覚えておきましょうとお伝えすることが多くあります。
例えば家事が溜まっていて遠出が難しい場合など、身近な山を覚えておけば朝イチで山を歩いて、帰宅後に家の用事を済ませるということも可能です。

いつも遠出というのはなかなか難しいと思いますので、「トレーニングだ」と思って身近の歩ける場所を把握しておくというのは、とても大事なポイントだと思います。

そうした近くの山であれば、荷物も最小限で済み、比較的軽装で、怪我だけに注意しながら短時間で歩くことができます。あまり時間のない日でも登れる「近場の山」をひとつ把握しておくことは、とても大切だと感じています。

僕自身も車で1時間以内で行ける山で、距離に応じて出かける先を分けていたりします。

事前チェックと、無理ない計画

Learning the Outdoors by PORTAL トレーニングも適度に行いながら

道具を揃えて最初のうちは、身近な山も、どこの山を登っても楽しめると思いますが、空き時間が少ない時などに身近な山を覚えておくと便利です。

そうして、歩いた距離などをチェックしつつ、トレーニングを目的として山に出かけたり、行きたい山や、歩きたいルートを探しながら、徐々に色々な山や自然に出かけられるようになっていきます。

そうした中で大切なのが、事前のチェックと無理のない計画を考えることです。

事前チェックの重要性

山や自然に出かけて楽しむ際にとても重要なのは、事前にしっかりとチェックを行うことで、ガイドブックやWEBサイトなどを使い、目的とする山やルートについて事前に確認しておきましょう。

慣れるごとに、行動する距離や時間も長くなり、細かなポイントをチェックするようになりますが、僕は最初は次のポイントだけは必ず確認していました。

  • 歩行距離
  • 想定される行動時間
  • 危険箇所の有無
  • 登山口までのアクセス

こうしたポイントをチェックして、何時に歩き始めるか、何時までに歩き終えるかなどを考えて出かけていきます。
行き当たりばったりは事故の元、しっかりと事前チェックを行う習慣をつけておきましょう。

しっかりと事前チェックする習慣がついていれば、近い将来、色々な場所を自分で計画して出かける際にとても役立ちます。

無理ない計画

慣れるごとに行きたい山、行ってみたい場所などが徐々に増えてきます。
場合によっては「最高峰」や「最難関」と呼ばれる場所に行きたくなることも出てくるかもしれません。

ですが、そこは自分の経験や体力などをしっかりと判断できるようになるまで、焦らずに無理なくステップアップしていきましょう。
一番大切なのは、事故や怪我なく安全に楽しむことです。

焦らずに楽しみながら色々な計画を立てて楽しんでいきましょう。
慣れてくると、地図を眺めるだけで「次はここを歩いてみたい」と計画できるようになってきます(笑)

最初は人の少ない山やマニアックな山、危険度の高い山などは避けて、人気な山であったり人が多い場所を選んだ方が安心なことが多いので、誰もいないルートを静かに楽しむのは、少し慣れてからにしていきましょう。

ガイドブック(分県登山ガイド)

Learning the Outdoors by PORTAL ガイドブックの紹介

当店のコンテンツでもよく紹介していますが、僕もお客さまの多くも活用しているガイドブックが「分県登山ガイド」で、これは日本各県版が存在しますので、お住まいの地域と周辺地域のは一冊は持っておきたいところです。

分県登山ガイド 宮崎県の山

※店頭に在庫していませんので、Amazonのアフィリエイトリンクを貼っています。

僕も各県のガイドブックを買って、手当たり次第簡単な山から出かけた経験がありますが、未だに山のことを調べたりするのに、お客さまと一緒によく見ています。

僕の場合は仕事柄、お客さまが色々な山の情報を教えてくださるので助かっていますが、ガイドブックではリアルタイムの情報はチェックできないため、適度に山のアプリなどを用いて、リアルタイムの情報をチェックされる方も多いようです。

山を歩く頻度について

Learning the Outdoors by PORTAL 山を歩く頻度

「どれくらいの頻度で出かけてますか?」「どれくらいの頻度で出かけると良いでしょうか」というのは、よくいただく質問です。

僕の場合は道具を買ったら行かずにいられないので、道具を入手しては山、また新しい道具を買っては山と、そんなことをずっと繰り返していますが、山を歩く頻度については、皆さま自身がどのように楽しむかにもよると思っています。

例えば「観光地的な人の多い手軽な山をたまに」ということであれば、月に1回程度歩いていれば良いかもしれません。

「自由に様々なルートを歩けるようになりたい」ということであれば、定期的に山に出かけて体力や慣れ、時に技術などを覚えて行くことが必要かもしれません。

また、年齢や基礎体力によっても変わりますが、「晴れた休日は山に行こうかな」と思えるくらいの意識があると、運動としてもリフレッシュとしても、体力づくりとしてもとても良いペースだと感じています。

僕やお客さまの場合

僕の場合は、完全に晴れた休日は山か渓谷で、加えて仕事前に行ったりがあるので、月に10回前後(週2回程度)だと思います。
定休日を減らしたので、ガッツリ歩くペースは落ちましたが、その分体力の維持をどうしようかというのが課題です...

店を出した40歳の頃は、月に2回がっつり歩いておけば位の体力だった気がしますが、今は1週間に1度は歩いておかねば鈍ってしまうのを感じるので、年齢に応じて...と実感しています。

お客さまを見ると、以下のような感じかなと思います。

  • 本当に多い方で週に3〜5回
  • 脚力があるなと感じる方で週2回以上か週1回以上の長い距離
  • 週に1回くらいで、普通以上の体力はあるかなと
  • 月に2回くらいで、現状維持はできるかな
  • 月1回だともう少し頑張ろう
  • 2-3ヶ月に1回だと、もっと歩きましょう

楽しむペースや楽しみ方は人それぞれですので、一概にどれくらい歩くのがいいかは定義ができませんが、自由気ままに行きたい場所を歩けるようになるには「晴れた日は山に行こう」というくらいが良いと思います。

最初のうちは、筋肉痛に悩まされる方もいますが、それはそれだけ身体が鈍っているということで、すぐに筋肉痛の悩みはなくなってきます。

多くの場合が楽しみながら体力の向上やリフレッシュをと考えられる方なので、そうした場合は月に2回以上は楽しみながら歩いて、1-2回はトレーニング目的に歩いておきたいところです。


僕自身もですが、時に「腰が重いなぁ」と気乗りしない日もありしますが、周りに山を楽しむ方がいて、時折「次はどこ行くの?」だなんて話せる関係性があったりすると「よし歩こう!」と、楽しみが増すものです。

店頭にお越しいただくことが可能なお客さまの場合は、店での会話や店のイベントを活用しながら、同じ趣味の方に出会ったり話すことも楽しいと思いますので、活用してください。

店頭にお越しいただくことが難しい距離のお客さまでは、時にLINEやメールで写真をいただいたり、綺麗な風景を拝見させていただいたりしていますが、それも気兼ねなく活用してください。

道具を揃えたら、まずは実践。
楽しみながら数をこなしていけば、徐々にたくさんの風景を見て楽しめるようになりますので、楽しく活動していきましょう。

「足腰が強い人はいつまでも元気ですね」と言いながらも、歩けてない方を時折目にします。ぜひ、励まし合いつつ快適に歩いていきましょう。
店をご利用いただいている方は、店頭でもLINEでも、気軽に何かあれば相談ください。

 


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