お客さまのご質問:登山やハイキングのスキルについて
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「気の向くままに、自由に山や森など自然の中を歩いて楽しみたい」とそんなご要望をよくいただきます。
最近では「登山をしたい」という山に登ることを目的にしたご要望だけでなく、もっと広域に自然を楽しみたいというお声が多い印象を受けますが、今回はそんな方からのご質問。
なお、質問は以下のリンクからどなたでも受付していますので、何かあれば気軽にお尋ねください。
PodcastやONLINE STOREのコンテンツで回答させていただくようにします。
ご質問:登山やハイキングのスキルについて

今回のご質問は「登山やハイキングなどを始められた頃は、どのようにしてスキルを身につけていったのでしょうか。また、どのようなことに注意されていましたか?」という内容です。
登山やハイキングのスキルについて
ご質問では、どうやって登山やハイキングのスキルを身につけたかという点と、注意していた点などについていただきましたが、「そもそも"登山のスキル"ってなんだろう」と、改めて考えてみました。
これは、今の僕の個人的な感覚でございますが、登山・ハイキング・渓谷での釣り・クライミングや沢登りと様々なアウトドアのアクティビティが存在しますが、これらのスキルというのは「事故なく安全に楽しめること」というものかなと感じています。
僕が自由気ままに、のんびり楽しんでいるというのが今の姿勢なので、緩い感じで恐縮ですが、どんなアクティビティを楽しむのかによって必要な技能というのは変わってきます。
険しさや高難度

画像は僕が敬愛する先輩方の後ろ姿。
「より険しい山を」「より高難度なルートを」ということを目的とすれば、状況判断の能力も含めた高い技術を必要とするため、誰かに教わって覚えていく必要があります。
僕はそうした能力には長けていませんが、その要因はシンプルに「怖いから」です...汗
クライミングをやっていた頃も、基本「怖い」と思いながらやっていましたので「不向きだなぁ」なんて思っていたことも多々ありますが、身の丈に合ったレベルを体験しながら仲間と切磋琢磨していく中で向上する能力もあります。
山や自然を歩く

山を歩くというシンプルな活動にも、日帰りかテント泊や縦走かであったり、体力や読図をはじめ、色々な知識や能力が求められることが多く存在します。
自然観察

野生動物・山野草・地質や歴史と、自然観察を楽しむ方も多いですが、こうしたものを楽しむには動物の生態、植生、地質の知識など、満足いく観察を楽しむための知識や、時に忍耐、または目的地へ行くための体力、情報収集などが存在することがあるかもしれません。
フライフィッシング・渓流釣り

渓谷で釣りを楽しむにも、遡行技術や釣りのスキル、または釣れずとも楽しむスキルが必要となるかもしれません。
"登山"というもののスキルにおいては、僕は店をご利用いただいている諸先輩方やお世話になってきた山岳会の方々などと比較すると、全くと言っていいほど低いです。
また、フライフィッシングや渓流釣りも同じく、店をご利用いただいている諸先輩方と比べれば、まだまだヒヨッコ。
ですが、多分楽しむ能力は高いです笑
ご質問いただいた方は存じ上げていますので、何となくの質問の意図は分かっていますが、少し色々な技能についても書いてみました。
それを踏まえた上で、最も個人的に大切に思うのは「道迷い・怪我などの遭難事故を起こさずに目一杯楽しめること」というのが、僕が長らく感じているアウトドアのスキルで、その辺の裏山でも歩いて楽しめて、怪我なく帰って来れたら立派なアウトドアのアクティビティなのです笑
それで自分自身が満足できたなら、それが素晴らしいことだと思います。
始めた頃に身につけた方法と、気をつけていたこと

そして、ご質問いただいた「登山やハイキングを始めたころに、どのようにしてスキルを身につけていったのでしょうか」という内容を、先日のPodcastで話していましたが、僕以外のお二方は子供の頃からの経験というものでした。
反対に僕は宮崎県に移住してきて、友人や仲間も居ない中で山を歩き始めたので、意識して不安な中にひとりで山を歩き始めました。
そのお供にしていたのは「分県登山ガイド 宮崎県の山」と九州各県の山のガイドブック。
当時は山に出かけても若い人に出会うことはとても少なく、20代半ばの僕はガイドブックと地理院地図の地形図を片手に歩き回っていました。
体力・危険度の低い順に
当時はスマートフォンもないので、釣りの先輩に教わった読図を頼りに、ガイドブックの中で、体力度・危険度の低い順に全部登っていくというシンプルな方法です。
当時のガイドブックには展望度も書かれていたはずなので、景色の良さげな場所から順に全部登ってしまえという形で、休日は全て山。
それだけハマっていた訳であります。
当時の名残で、いまだに行きたい山を考える時はガイドブックばかり見ています。
分県登山ガイド 宮崎県の山
※Amazonアフィリエイトのリンクを貼っています。
体力度1を全部登ったら、次は2だ。
危険度1を全部登ったら、次は2だ。
と、とりあえずオフロードバイクに乗ってあちこちの山に行ってました。
その中で、クライミングだけはどうしても1人ではできず「やってみたいけれど」と思いつつも、そのきっかけも存在しておらず、知っている人もそもそも居ない中で、クライミング協会や山岳会の方と出会ったことをきっかけに、ロープワークやクライミングを教わったり。
フライフィッシャーの方に出会い、お世話になってフライフィッシングを教わったりと、今でもお世話になっている山岳会方々やアングラーの皆さまとのご縁のお蔭で色々教わりました。
自分で言うのも変な話ですが、当時の会社の上司に怒られるほど山三昧な管理職をしていました...
なので、僕は基本ビビりなので、結構マメに覚えていった方だと思います。
※関東住まいの時に会社の上司に連れて行ってもらっていた山は、任せきりでしたが...
気をつけていたこと
そして、気をつけていたことは道迷いや事故に遭わないことです。
僕がお世話になっている山の先輩方は当然のように「人に迷惑をかけないこと」を語られますので、必然的にそういう思考も身についていった気がします。
とりあえず、迷わない、怪我をしない。
と言いながら、迷ったり怪我をしたりもしましたが、気を付けることは今でも迷わず怪我をしないことです。
と、結構真面目に書いてみました。
最近では、僕が山を歩き始めた年齢と同じ年齢の方が「山に行きたいです」と尋ねてくださったりと、なんだか懐かしくも嬉しい出来事もありましたが、是非皆さまも身の丈に合った遊びをガッツリ楽しんでいただければ嬉しく思います。
また、こうして書きつつ、僕が憧れていた山岳会や山の先輩方、そして渓谷での釣りを楽しむ方が、今は店を利用いただきながら、一緒に新たなチャレンジを楽しもうという方々をサポートしていただいていたり店をお支えいただいたり、遠方の地で一緒に山や自然を楽しむ仲間ができたりと、そんなことが改めて嬉しくなりました店主です。
お互いにくれぐれも事故や怪我の無いように、安全第一で楽しんでまいりましょう。
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