
大崩山(祖母傾大崩山系)を歩く | 宮崎県の名峰をお客さまとブラリ
NakanoShogoShare
今週の定休日は、宮崎県延岡市に位置する大崩山をお客さまにお供させていただき、ブラリと歩きに出かけてきました。
ご一緒させていただいたのは、山や渓谷によくお供させていただいていますお客さまで、「今年中に大崩山に登れたらな」と仰っていましたので、僕の定休日に予定が入っておらず、天候も良さげだったので「よかったら大崩山に行きましょうか」とお声がけして、早朝から出かけてきました。
気づけば僕も結構久々の大崩山。前日から楽しみにしていた山行です。
大崩山(おおくえやま)の概要
大崩山は、宮崎県延岡市に位置する花崗岩の迫力が素晴らしい標高1,644mの山。
祖母傾大崩ユネスコエコパークのエリア内に位置する山で、ここでは祖母傾大崩山系として紹介させていただきますが、九州の中でも多くの方が名峰として名をあげる山のひとつです。
非常に美しい清流や原生林、そしてその中にある迫力ある花崗岩の岩峰は非常に存在感が素晴らしく、宮崎県の名峰のひとつであり、こうした山があることが誇らしいと思えるような山。
一般的に人気のあるコースは、岩稜・ロープやハシゴ・渡渉を含む山で、中級者以上の方向けになると思いますので、初心者の方はガイドの活用や経験者の同伴を推奨します。
登山口 - 渡渉点

画像は祝子川の渡渉点から眺める大崩山の小積ダキ。
今回は登山口 - 渡渉点 - ワク塚尾根 - 山頂 - 坊主尾根 - 渡渉点 -登山口と定番のコースを歩きます。
早朝に宮崎市を出発し、大崩山の登山口へ到着すると、遠方からこの山を登りに来ていた方々がすでに準備をされており、山の概要や注意点などを一緒に話して途中まで一緒に歩かせていただきます。
渡渉点で遠方からお越しになった方々に渡渉ポイントをお伝えして、僕らは先にワク塚尾根へ。
渡渉点 - 上ワク塚
ここからは袖ダキ展望所までの急登を歩き、袖ダキ展望所・下ワク塚・中ワク塚・上ワク塚と一般的な見どころを経由して大崩山の山頂まで歩きますが、渡渉を終えると美しい原生林。
川の源流域の美しい風景や美しい森を堪能しながら、急勾配を歩いて袖ダキ展望所方面へと向かいます。
上の動画は渡渉を終えて急勾配に上がる前の美しい谷沿い。
美しい森を抜けて、徐々に急勾配に入ると、少しずつロープやハシゴが目立つように。

袖ダキ展望所
歩くというより、手足を使いながら登るというイメージな登山道なので、初めての方にとってはなかなか飽きることのない道。
そして急勾配を歩いて登り、最初の展望ポイント"袖ダキ展望所"へ到着。
余談ですが、"ダキ"というのはこのあたりの方言で"崖"という意味というのは、宮崎県で山を歩く方にとっては有名な話ですが、とりあえず「大崩山といえば」という絶景を感動いただきます。

上の画像は宮崎県の山のガイドブックでも表紙を飾る、袖ダキ展望所から眺める風景。
間違いなく、宮崎県の宝と呼べる風景のひとつだと思います。

そして同じく袖ダキ展望所から眺める小積ダキ。
クライミングルートが引かれていることでも有名ですが、圧巻の一枚岩の風景。
写真や動画では迫力が伝わりきらないですが、これは色んな方に眺めて感動いただきたいなと思う宮崎県の風景のひとつ。
頑張って歩かねば見れないというのが、また何とも感動するものです。
下ワク塚・中ワク塚・上ワク塚
そして岩場のポイントを歩いて巡り、下ワク塚へ。

奥には木山内岳や桑原山方面の眺めがよく、先ほど眺めていた岩場を歩いていると思うと面白く感じるポイント。
絶壁の横をブラリと展望を楽しみながら歩きます。


非常にユニークで快適な登山道を歩いて、次は中ワク塚へ。

中ワク塚にて360度の展望を楽しみます。

よく歩いたなぁと時折後ろを振り返り、中ワク塚から上ワク塚へ。

そしてサクサクと上ワク塚に到着して、とりあえず上に登り先ほどまで歩いたポイントを振り返ります。
美しい展望を楽しみながらひと息ついて、大崩山の山頂へ。
上ワク塚 - 大崩山山頂

細かい説明は割愛しますが、上ワク塚から山頂へはこれまでの花崗岩帯とは異なる地層へと変わり、ブナやヒメシャラの美しい森を歩いて行きます。


そろそろ冷えて来そうですが、今年の紅葉はどうだろうと思いつつ木々を眺めて、時折歩いて来た道を振り返って楽しみつつ、大崩山山頂へ。

そしてひと息ついて、今度は下山へと向かいます。
大崩山山頂 - 小積ダキ - 坊主尾根 - 登山口

途中では、手前に鹿納山や五葉岳、奥に最近縦走される方もちらほらな祖母傾山系と、周囲の山々を眺めて楽しみ、ここからは下山ルートへ。

小積ダキから象岩のトラバース眺めると、遠方からお越しになっていた方々が渡っていたので、1枚写真を。
そして僕らもここからは坊主尾根へと向かい降りていきます。

そして僕らも象岩のトラバースを経由して、坊主尾根を下り、上から眺めていた遠方からお越しの方々に「またいらしてください」と挨拶を交わし、登山口へ向かって降りていきます。

無数にあるロープやハシゴを使いつつ怪我や事故に気をつけながら下り、祝子川の渡渉ポイントまで下山。

そして振り返って歩いてきたポイントを眺めて、登山口へと戻って帰路につきます。
いつもお世話になっているお客さまの"念願の大崩山"
これまでに色々なお客様が「念願の」と言われご一緒させていただいてきましたが、今回は僕も久々でしたので、各ポイントを一緒に楽しませていただきました。
改めて、宮崎県の宝と呼べるような素晴らしい風景を楽しませていただき、良き山だなぁと思った時間でございまして、素敵な時間にご一緒させていただきありがとうございました。
まだまだ宝と呼べるような風景だらけですが、改めてまたそんな風景をブラリと歩いて楽しもうと思います。
皆さまも、良き山歩きの時間を一緒に楽しんで行きましょう。
LINEで最新情報をお届け中
PORTALでは、商品入荷やイベント情報をLINEでも配信しています。
ぜひ友だち追加して、最新情報をご確認ください。