
だき山(宮崎県延岡市)を歩く | 険しい登りと美しい稜線をお客さまとブラリ
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今週の定休日は、宮崎県延岡市に位置する"だき山"という山をお客さまと一緒にブラリと歩いてきました。
ちょうど僕が、久々に"だき山"の稜線を歩きに行きたいなと思っていたところに、馴染みのお客さまが店にいらして「最近歩けてない」なんて仰るもので「では、一緒に綺麗な稜線でも歩きにいきましょうか(稜線に出るまで険しいですが)」と、そんな流れで出かけてきました。
「健脚だなぁ」というお客さまと出かける時は、大抵そんなノリで、たまたま店にいらした時に、たまたま山の話で盛り上がって「今度行きましょう」という流れで決まります。
今回は「買ったけど使ってない道具がある」なんて伺いましたもので「そりゃいかん」と、半強制的に買った道具も使って楽しんでいただきます(笑)
だき山の概要
"だき山"という山は、宮崎県北部の延岡市の奥地"上鹿川"というエリアに位置する山で、「ダキ」という言葉は宮崎県の一部の方言で「崖」という意味だそう。
標高1,420mの山で「崖の山」という名前の通り、登山口から山頂までは3時間弱の急登。
宮崎県内の山では、比較的健脚な方向けな山として分類されると思います。
人が多く訪れる山ではないので、稜線に上がった後の"足跡クッキリ"ではない場所を歩くのが、個人的に好きな山のひとつで、今回はその稜線を歩きに行きましょうという目的で歩いてきました。
稜線までの急登

登山口の看板には「かなりハードなルートです!」と書かれており「楽しみですねぇ」なんて笑いながら取りつきます。
登山口をスタートして稜線に上がるまで、平坦な場所は少なく基本的にはずっと急な登り。
適度な緊張感を保ちつつ、そのルートの面白さに笑い楽しみながら標高を上げていきます。

要所要所に僕が納品させていただいたロープやボルトが設置されており、現地のお世話になっている方々が整備いただいたと思うと、本当に嬉しくなります。
そして、険しい場所もしっかり安定して歩かれるお客さまなので、基本お互いに放置。
「面白い山ですよねぇ」なんて言いながら、汗流して標高を上げていきます。
美しい森を楽しみつつ、徐々に空が見え「稜線が近くなりましたね」と汗を流しながら稜線まで黙々と上がります。


標高が上がるにつれ、周囲の山々や麓の集落が見え、夏日和な中で「いい景色ですねぇ」と展望を楽しみます。



稜線歩き
急な登りを終えて稜線へ。
そこからは、だき山西峰 - だき山 - 国見山 - 鬼の目山 - 鉾岳とずっと稜線を楽しみながら歩けるので、気ままに歩きながら考えましょうと、風景を楽しみながら稜線を歩きます。

そして足を進めると、この山域にだけ咲く"ツチビノキ"の花にも久々に出会います。
すでにこの花の季節は過ぎている頃なので、思わぬ出会いに「ラッキーですね」と話しながら花を眺めて再び稜線歩き。


稜線は心地よいのですが、以前よりも木々が倒れているのを見るのは、どこか切ない印象も。
幼木も少なく、荒れている感が否めない場所もありますが、それでも所々で歩く夏色の稜線は気持ちいいものです。

積乱雲の発達
快適な稜線を歩いていますと、徐々に積乱雲が発達しはじめ「天気が崩れそうですね」と、当初予定していたルートを変えて、短縮して下山するルートへ変更します。

良い森はまだまだ歩いていたいけれど、雨に打たれるのも面倒。
サクサクと稜線を歩きながら、適度に森を堪能し、下山ルートへ。

まだまだ暑さのある季節、急な天候変化が起きる前にサクサクと下山するルートへと変えて歩きます。
川の源頭部を歩いて下山

帰路は帰路で、積乱雲の発達をチェックしつつ川の源頭部を通って下山。
すぐには降らないなと、美しい谷の風景を下山中は楽しみます。

花崗岩、天然杉、美しい水の流れと、このエリアを歩くと屋久島を連想させるような風景をいつも感じますが、僕らの場合はこちらが身近なエリアなので、屋久島に行くと「鹿川っぽいな」と感じるのです。

そして、そそくさと下山すると僕らが歩いた稜線は雲の中。

うまいこと積乱雲を交わして、下山後は、僕が敬愛するこの森を守る方のお宅にお邪魔して、山や森の話や食事を存分に堪能させていただいて、帰宅するのでありました。
久々に歩いた"だき山"でございましたが、頼もしいお客さまと一緒に、虫とも格闘しつつ楽しませていただきました。
またこのあたりの山域をブラリと歩こうと思っております。
素敵な時間をご一緒させていただきまして、ありがとうございました!
当店をご利用いただいている皆さまも、買った道具はガンガン使って楽しんでまいりましょう。
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